" いま "という瞬間

秋山です。

いまはぴでは、教科学習や就労訓練、療育はいたしません。では何をするのだろう…と思われるかもしれません。

いまはぴには、毎日のスケジュールや全体の活動予定はありません。来る時間も帰る時間もそれぞれです。その日何をするのかは自分で決めます。

なにも決まっていない自由な空白の時間…。初めは困ります。何をしていいのかわからないし、したいことも特にない。

いまはぴでは、スタッフがお子さんと雑談することがスタートです。たわいのない会話の中から糸口やキッカケを見つけて…。それはアニメかもしれませんしゲームかもしれません。

私たちいまはぴのスタッフのスマホには、子どもたちから教えてもらったアプリがいろいろ入っています。YouTubeやNetflixの視聴履歴も。

子どもたちが好きだと言ったアニメやコミックやドラマを読んだり見たり、美味しかったと教えてくれたものを食べたり、よかったというお店に足を運んだり。

私たちが何かを教えるとかいうのではなく、私たちが教わっています。おかげで視野が広がりハッピーです。私たちは子どもたちの機嫌を取るために付き合ってるのではありません。子どもたちが楽しいと思うことや好きなことを通じて心を通わせたいと思っています。

たまに、子どもたちが教えてくれたものがイマイチなときもあります。「私はよくわからないな」「私はコレは苦手だな」と伝えます。みんながみんな好きや楽しいは共通ではないですし、好みではない時に同調する必要はないんだな…そんなことにも気づいてもらう機会だと捉えています。

なにかカリキュラムを決めて、苦手なことを努力して、目標に向かって頑張る…!!ということは一切しません。

子どもたちが興味を持ったことから、なにかしらの選択肢を準備し、選ぶ自由、もしくは何も選ばない自由を保障し、ともに取り組み、もしくは1人で集中できる環境を提供し…。やってみたら思ったより楽しくなかったとか、苦手だとわかったとか、気が乗らなかったけどやってみたら没頭したとか、そんなことを積み重ねます。

はたから見ると、自由気ままに好き勝手やらせてるように見えるかもしれません。もしかしたら子どもたちにも、「いまはぴのスタッフは自分たちといっしょに喋ったり遊んだりしてるだけでラクな仕事だな…」なんて見えてるかもしれません。そう思ってもらえてるとしたら、私たちの目論見通りです。

子どもたち自身が「やらされてる」と感じてしまうと、どんな活動も全く意味がありません。

いまはぴでは、専門職が膨大な時間を費やして、子どもたち一人一人のことを考え、日々の出来事をしっかり共有しながら、慎重に、丁寧に関わっています。

いまはぴでは、宿題のサポートや訓練や療育はいたしません。

私たちは子どもたちを " 尊重 "することを第一としています。

「自分で決める」ことのハードルを下げるお手伝いをします。

カリキュラムやスケジュールがないので、、、お子さんたちは「今日はアレをしよう」と少なからず考えてきます。そのために必要なものを持参します。「自分で決め」て「見通しをたて」て「準備」しています。「主体性」を発揮してくれます。

「与えられることをこなし、合格点にとどかなかった時は努力することを求められ、頑張っても出来ないことが積み重なることで、自分はダメなんだと思ってしまう」←そんな道を苦しみながら歩む必要はないと思っています。

子どもたちが、自分は何が得意で、何が苦手か、何が好きで、何が嫌いなのか。頑張ってもできないこともあるよね。でも、頑張らなくても出来ることもあるんだよ。それを知ることがとても大切なことだと考えています。

将来のために、いまの幸せを犠牲にする必要はありません。いまの積み重ねが日々で、日々の積み重ねの先に将来があります。(無理して頑張り続けた先には無理な将来が待ってるかもしれません。)

いまの幸せに目を向けてほしい。いまこの瞬間のハッピーを大切にしてほしい。" いまはぴ "の由来です。